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一日の時間をもっと長くしろ

どうも、ぱんです

時間がもっと欲しい
特に休みの日(笑

はい、というわけで
GWに突入された方々も大勢いらっしゃるでしょうが
わたしめはあれです、明日は出勤です
そして明日は深夜上がりだと思われます
なけるね!w

いやぁ
今日は掃除しようと思います
それから肉が半額なので買い出しにも行こうと思います
なっていってるともう9時なのね

一人暮らししててぱんは痩せたんですけど
やっぱり車がないのと自炊が原因だと思うんですよね

車がない→歩く
自炊→作ってる時点でカロリー消費

後は、好きな時に風呂入れるからかなぁ

そろそろ宮城入りして一年かぁ
というわけで、今日はこの辺で
ではではノ





 男は数か月ももたないと医師から宣告されていた。
 男には身寄りがなかったが、自分の人生に幕を引くには事足りるだけの金を持っていた。
 身寄りのない男は自宅での死を選ぶことは避けた。
 限りが分かっているにも関わらず、一人で生き倒れ、死体を「孤独死」という名のさらしものにされる事だけは断じて許せなかったからだ。
 医師不足にあえぐ昨今の病院において、一人の患者を終末まで入院させておくことはマイナス以外の何物でもないのだが、男の提示した額に院長はしぶしぶ長期入院を許可した。勿論、このような取引があったことは内密であり、男が入院する部屋も、人通りの少ない奥まった角の個室が用意された。
 そんなわけだから、短期入院の患者達は勿論、病院関係者の間でも彼の存在を知るものは限られており、定期的に行われる輸液の交換と検温、診察以外で彼と接する者は0と言っても過言ではなかった。
 
 ある日、男は決して見晴らしがいいとはいえない窓の外をぼんやりと眺めていた。
 入院してから 数週間が経つ。
 変わり映えのない日々。
 自然と口数の少なくなった口唇は、幾ら水を舐めても渇きを潤すことはできなかった。
 いついかなる時でも自分の決断で物事を進めて来た男だ。
 筋を通した生き方に共感し、尊敬の念を抱くものも少なくなかったが、その筋が原因で失ったものもまた、少なくはなかった。
 今のような状況に自分を追いやったのは、自分である。
 男はそのことを良く分かっていた。
 男の心は決して乱れることはなかった。
 ただ、気を許すと迫りくる虚しさに、わずかばかりの反抗心を抱く程度であった。

 コンッコンッ

 男はノックの音に少々大げさに身じろいだ。
 というのも、検温はとうの昔に済み、定期健診がくるには2時間ほど時間があったからだ。
 こんな中途半端な時間に彼を訪れた者はこの数週間、誰一人居なかった。
 男が驚きで声を出せずに居ると、再びドアが叩かれた。
 男は一瞬躊躇したが、口を開いた。

 「どうぞ」
 
 少々重みのある病室の引き戸が、たどたどしい動きで開かれた。

by howahowapan | 2010-04-29 08:59 | Dな日々