ちょっと頑張った

どうも ぱんです
(23:36ぐらいに加筆修正)

某先輩のmixiに喚起されてかれこれ2時間調べた結果報告。

お題
「長いものアミラーゼって効果あんの?」

結論
「やっぱりないっぽいね!」

含量次第では患者さんに勧めてもいいかなって思ったけど、データ捕まらんかったorz
アカデミックな人で分かる方教えてくだされば幸い。

ひさしぶりに調べ物したなぁ

てなわけで

ではではノシ



えー、まず何故私がこのお題に食いついたかというと
アミラーゼといえば、有名かつ古くて、漢方っぽい医薬品
「S・M配合散」に含まれる「タカヂアスターゼ」が思い浮かぶわけで。
「タカヂアスターゼ」と言えばれっきとした酵素。
こいつを上手に作用させるには、phと温度を調節してやる必要があります。
(酵素ってやつはぞれぞれに良く働くphと温度があり、それ以外の所じゃ働かないor壊れてしまいます)
「S・M配合散」にはこの「タカヂアスターゼ」を消化管で働かせるために胃内phを上げる薬も配合されています。
(いわゆる制酸剤、胃酸が胃の中荒らすのも軽減します)
それと他配合されている漢方等により「S・M配合散」は薬効のある医薬品として認められているわけです。
(ちなみに‘軽度‘の消化器症状に対してよく用いられます。あるいは他の胃腸薬と併用)

この理屈でいくと、制酸薬のんで長いも食ったらいけんじゃね?と思ったわけです。
実際、制酸薬と言わず、胃酸分泌そのものを抑制するPPIやH2ブロッカーを服用している患者さんはたくさんいらっしゃるわけで。大抵90日処方とか色々なものをぶっちぎって処方されている場合が多いわけで(ぶつぶつ・・・)
こういう方々の空腹時胃内phは5~6程度と考えられています。
(アステラスHP なるほど病気ガイド参照)
一般的に食事をとると胃内phは上がるので、もう少しアルカリによっている可能性もあります。

こう考えるとphは整っている。胃内温度も70度とか行くわけないから、まぁ大丈夫じゃないか。
それじゃ、長いもに含まれているアミラーゼ量と至適ph、温度を調べますかとなるわけです。

えーと
ぶっちゃけこういう事する時はほんと、大学って良い所だったなぁと思います。
課金文献検索サイト使いたい放題だったじゃん!!

まぁ検索手段が限られているので、‘1966年‘の北海道大学農学部の文献から
文献表題は「長芋のアミラーゼに関する研究、β-アミラーゼの精製とその酵素化学的性質について」
調べて頂ければPDFファイルで引っかかります。

これによると1966年時点ですでに、長いもに含まれているアミラーゼの効果については疑問視されていたようです。
 
この文献から読み取れることは
「長いもに含まれるβアミラーゼの
至適ph 6.2-6.42
至適温度 50ー55℃」

条件的には行けそうだけど・・・

含量が読みとれない
750gの生の長いも使って2000mLの粗抽出物から32mLのβアミラーゼを抽出したみたいですね。
大もりのとろろ丼7杯分?わかんね(てきとー)

そして悲しい一文が
「精製長芋βアミラーゼは,従来のものより酸に対しでもアルカリに対しでもかなり安定性が低かった。」

・・・安定性低いんだろうなぁ すりつぶした時点で醤油とか掛けたら終わるんかなぁ;

さて、この文献からは含量がいまいち読みとれないので、再びネットサーフィン。
結局含量は分からなかったんですが、こんな文を見つけました。

「現在では、ヤマイモのアミラーゼ含有量はあまり多くないということがわかっており、ヤマイモが生食されるのは、ヤマイモの澱粉の細胞壁の厚みがうすく、セルロースの含有量が少ないため、α-アミラーゼの消化を受けやすくなるからだろうとされている。」

えっ、なにそれ、むしろ唾液で消化されること考えてね?
あー、でもこれはヤマイモであって長いもじゃないから、でもヤマイモの一種が長いもだしry

ちなみにこの文はこちらの書籍からだそうです。

「こつ」の科学―調理の疑問に答える
http://d.hatena.ne.jp/asin/4388251127

著者は宮崎大学で客員教授なさっているそうです。

2時間のネットサーフィンを踏まえて分かった事

「含量少なそうだし長芋を食べてもアミラーゼ効果は期待できないっぽいね!」

まぁとろろ美味しいからそれだけでいいじゃん?ってことで(笑)
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by howahowapan | 2011-07-25 23:34 | Dな日々