3日目かぁ・・・

どうも ぱんです~
GWも3日目に突入しましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか

私の周りは結構旅行に行っているという情報が
旅行良いよね、うん
若いうちに行かないと50近くまで行けなさそうな予感(何

さてさて、今日はPCの整理する予定です
動画とかmp3がたまっていたり、
更新しなきゃいけないものがたまっていたりとか

その前に、作業中食べれるなんか作ろうかなぁ
せっかくだからケーキに再チャレンジするか・・・

てなわけで
ではでは~ノ




 少女は卵をパックから一つ取り出すと、机の角で割り白米の上へ落とした。
 黄身が平坦な白米の上をするりとスライドする。
 少女は卵殻をごみ箱に投げ入れると、寝間着の裾で指にまとわりついた白身をぬぐった。
 
 「食べて」
 
 少女は寝間着のポケットから割り箸を取り出し、男の前に突き出した。
 
 「たまごかけごはん、食べて」
 「何故?」

 男は割り箸を受け取らず問いかけた。

 「何故俺が食べないといけないんだ?」

 少女は突き出していた腕を下ろし、ため息をつきながら再び丸椅子に腰かけた。

 「たまごかけごはん、食べたことないから」
 「なら、お前が食べればいい」
 「わたしは食べたらおこられちゃう」
 「ここなら、誰も見ていない」
 
 男の提案に、少女は黙ったまま、しばらくの間、卵の載った長方形のご飯パックを見つめた。
 男も、無言で視線を落とした。
 良い卵なのだろう。卵黄がふっくらとしている。あえて窓からの光だけで病室の電気は付けていないため、自然光が反射し光沢感が増していた。
 
 少女は視線をそのままに口を開き、ぽつぽつと語り始めた。
 食べ物アレルギーが発覚したのはパンを食べた時だったそうだ。ひどい湿疹と呼吸困難で緊急入院を強いられた彼女は、その後パッチテストを受け、他にもアレルギーがあることを知らされた。
 小麦粉は勿論、乳製品、貝類など様々なもので反応が見られ、卵、白米もその例外では無かった。
 パンに関しては食べた後苦しくなった為、もう食べようとは思わない。
 だが、卵、こと卵かけご飯に関しては食べたことがなかったそうだ。
 日々を缶に入った流動性の栄養食で過ごす少女にとって、卵かけご飯は至極のごちそうに見えるという。
 だが、食べることは周囲が許さない。
 幸い症状も落ち着き、しばらくすれば退院出来る状態だというのに、敢えて危険を冒すことは誰が考えても避けるべきだろう。
 少女もその事は理解していた。
 ただ、どうしても味を知りたかった。
 両親は少女を気遣って、少女の前で食べ物の話は極力避けていた。
 少女もまた両親を気遣って、自ら食べ物の話をするのを避けていた。
 周囲の人間も例外ではない。
 そんな時に耳に入ったのが男の事を話すナースの立ち話だった。
 
 ただ、死を待つだけの男。
 男になら少女は気を遣う必要はない。
 男なら少女を憐みの目で見ることはないだろう。
 味を教えてくれる報酬は高価な卵。
 男はおいしいものを食べ、少女はその味を知ることが出来る。
 少女の中でギブアンドテイクが成立した。

 「だから・・・たまごかけごはん食べて欲しい」

 少女は再び箸を握った拳を、男の前へ突き出した。
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by howahowapan | 2010-05-03 09:39 | Dな日々